金属アレルギーについて

金属アレルギー

特定の物質が直接皮膚に触れることが原因でアレルギー反応が生じる場合は「接触性皮膚炎」の可能性があります。
金属アレルギーも接触性皮膚炎の一つです。

金属アレルギーは、金属が汗などで溶けてイオン化し、皮膚のタンパク質と結合して新たなタンパク質となり、それが異物だと見なされて、直接皮膚に触れたところやその周辺がかゆくなったり水ぶくれができたりという症状がでます。

一度発症すると、完治がしにくい難治性の皮膚疾患です。
そのため、アレルギー反応がでる金属は使用を避けるなどの対処が必要です。

金属アレルギーを起こしやすい金属

「ニッケル」「コバルト」「スズ」「パラジウム」「クロム」「銅」などがあります。
金属アレルギーの反応がでる場合の原因として、ニッケルがよくあげられます。
最近はニッケルフリーと言われるアクセサリーも増えていますので、購入時に考慮されるとよいと思います。

金属アレルギーを起こしにくい金属

「ジルコニウム」「チタン」「ゴールド」「シルバー」「プラチナ」「ロジウム」などがあげられます。
ゴールドや、シルバー、プラチナなどは、アクセサリーに使用する場合、ある程度硬さや加工をしやすくするために、他の素材を混ぜています(割金)。
例えば、18金は75%が金、残りの25%に銀、銅、パラジウム、ニッケルなどが使われています。
プラチナ900は90%がプラチナで、残りはパラジウムやルテニウムなどです。
ゴールド、シルバー、プラチナなどはアレルギーになりにくいといわれていますが、割金によっては反応がでる方もいらっしゃるので注意が必要です。

各金属の成分について

純チタン

純チタンにはアレルギー反応が出やすいニッケルやコバルトなどは含まれていません。
しかしながら、純チタンではない「チタン合金」にはアルミニウム、パラジウム、銅、スズなどが使われているため注意が必要です。

サージカルステンレス

サージカルステンレスは、「不動態皮膜」という膜で覆われており、アレルギー反応が出にくい素材です。

この不動態皮膜は少し傷が付いても酸素があれば再生してくれますが、お手入れが不十分だと再生できず、サビやアレルギー反応の原因になりますのでこまめに拭くなどの対応をオススメします。

金・プラチナ

割金内容により変わりますが、アレルギーの反応が出やすい素材も使われています。
お肌に異常を感じた場合はすぐに使用を中止しましょう。